太陽光発電とは About Solar

太陽光発電システムの仕組み

太陽電池のことは、小学校4年で習いますし、電卓やおもちゃなどにも使われてなじみの深いものですね。太陽光や、蛍光灯などの光を電気に変換します。太陽光発電システムは、太陽電池やパワーコンディショナー、売電メーターなどの機器とともに家庭内の配電線を通じて電力会社の送電線に接続し、小さな発電所として機能するシステムです。

朝、日が昇り、太陽の光が屋根の上の太陽電池パネルにあたり始めると、自動でシステムが運転を開始。太陽電池パネルが発電した電気を、パワーコンディショナーが、電力会社の電気の電圧より、少し高い電圧の交流(60Hz)に変換します。その電気が家庭内で使われ、まだ余っていると、家庭内の電圧が高く、電気が電柱に流れて売ることができます。家庭内で電気をたくさん使うと電圧が下がり、電柱から電気が家庭内に流れ、電気を買うことになります。これらのことが、自動で行われ、状況がモニターに表示されます。

【太陽光発電システムと電気の流れ】
太陽光発電システムと電気の流れ

【太陽電池パネル】
太陽の光が当たると、直流の電気を発電します。

【接続箱】
複数ある太陽電池パネルからの配線をまとめます。Sharpの場合パワーコンディショナーの中に組み込まれています。

【パワーコンディショナー】
直流の電気を、家庭内で使えるよう60Hzの交流に変換します。

【分電盤】
ご家庭の既存の分電盤に、太陽光発電システム用のブレーカーを追加、接続し、太陽電池からの電気を家庭内で使えるようにします。

【売電メーター】
新しくつけるメーターで、天気の良い昼間など、電気が余り、家から電柱の方に流れるとメーターが回ります。

【買電メーター】
既についているメーターで、夜など、電気が電柱から家に流れると回ります。

売電制度

太陽光発電余剰電力買い取り制度
太陽光発電システムにより発電された電気は、まず、家庭内で使われます。そして、余ると、家から電柱に電力が流れ、中部電力に売ることになります(売電)。どれだけ売ったかは、新しく取り付けた売電メーターで計測し、1ヶ月ごとに、売った分の金額が、指定の口座に振り込まれます。売電分の金額が振り込まれる口座は、使った分の電気料金を引き落とす口座とは別に、太陽光発電システムを申し込むときに指定することができます。気になる売電の単価は、2009年度、2010年度に設置した家庭は、1kWh(1000wの器具が1時間使える分)あたり48円で10年間。2011年度に設置する家庭は、42円で10年間です。11年目からどうなるかはまだ決まっていませんが、この制度が始まった2009年以前は、オール電化の電気契約の場合で、24円でした。なんと、倍になったわけです。どうりで普及が進むはずです。

さて、買い取りに要する費用はどうするかというと、家庭や事務所、工場など、すべての電気契約者が均等に負担することになります。2011年4月から電気料金に太陽光発電促進付加金という名目で上乗せされます。気になる金額は、中部電力の場合、1kWhあたり、0.06円、一般的な家庭で年間216円。太陽光発電システムが普及するに従って、毎年増えていきます。クリーンなエネルギーの普及のために、国民みんなで負担をしようという制度です。

【1日の発電電力と消費電力について】
1日の発電電力と消費電力について

環境保護

現在、小学校では、環境保護に関する授業があります。昭和30年代生まれの私は、そんな授業を受けていませんから、子供たちの、環境に対する意識の高さに驚かされてしまいます。子供たちや若い人は、環境貢献に、ステータスを感じるようです。

楽しみ

太陽光発電システムは、一度設置して、運転を開始すると、毎日自動で運転、発電、停止します。操作も必要無く、きわめて簡単です。でも、言ってしまえばそれだけでは何のおもしろみもないので、カラーモニターの設置は必須。カラーモニターは、その瞬間に、どれだけ発電しているか、家庭内でどれだけ電気を使っているか、売っているのか買っているのか、1日や、1月、1年の積算発電量などを表示するほか、テレビに表示できたり、インターネットに経由でパソコンや携帯に表示できたり、各社それぞれいろいろ工夫がされています。もちろんその分費用はかかりますが、電気を買っている赤の表示より、売っている緑の表示見たさについつい電気を節約してしまうというケースがとても多いようです。天気や温度も記録して1年を通して発電量を調べてみれば、いろいろなことがわかってきます。学校の自由研究にもってこいでは?

今、太陽光発電システムを選ぶ理由

今、世界中で太陽光発電システムの設置がどんどん増えています。各国政府が普及を推進し、メーカーは、世界で主導権を握ろうと争っています。その理由を一言で言えば、経済的なメリットと環境保護が一致するからと言うことだと思います。

【経済性】
太陽光発電システムは、機器さえ設置してしまえば、発電にランニングコストがかかりません。通常電力会社から買わなければならない電気をランニングコスト無しで発電し、送電のロス無く、使うことができるのですから、とても経済的です。また、輸入に頼っている石油の価格変動の影響も受けません。

【環境保護】
太陽光発電システムは、発電時に地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しません。製造時や廃棄時に排出される二酸化炭素も2年程度で回収できる計算です。しかも、電力需要が多くなる昼前後に最も発電量が多くなるので、火力発電による発電の割合を減らすことができます。

太陽光発電システムは、国策です(産業、資源)
人工衛星などの宇宙用、電卓や時計など、ソーラーカーレース、太陽光発電システム。日本は、太陽電池技術において、世界トップでした。ところが、ここ数年、ドイツ、スペイン、中国などにリードを許しています。しかし、太陽光発電は、デジタルカメラや自動車などのように、日本が世界をリードできる技術なので、なんとしてもトップの座を取り戻すべく政府もメーカーも本腰を入れて取り組んでいます。さらに、エネルギーの自給率を上げるためにも非常に重要です。世界的に見ると、大規模風力発電の普及も進んでいますが、国土の広さと、先ほど述べた国としての産業としての理由から我が国では、太陽光発電に最も力を入れています。その現れが、補助金であり、余剰電力買い取り制度です。国がこれだけ力を入れているのですから安心ですよね。

設計・施工

太陽光発電システムは、車やテレビなどと違い、工場出荷時点ではまだ完成品ではありません。お客様ごとに合わせたシステム設計を行い、実際に施工、調整して始めて完成品となります。各メーカとも実地を含む施工講習を行い、講習を修了し、認定されたID取得者による施工を義務づけています。見積やシステム設計の講習も行われていますが、適切な設計を行うには、建築、屋根、電気など、幅広い知識が欠かせません。津島興業には、社員に建築士、電気工事士、メーカーの施工ID取得者などの専門家がおり、屋根の構造や劣化の状況、電気配線の状況などを検討し、お客様に最適なシステム設計をするとともに、メーカーの規定に沿った適切な施工を行っております。

取り扱いメーカー

三菱電機、シャープ、三洋電機、パナソニック、東芝、ホンダソルテック

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